悲しみと隣り合わせ
ドイツ語教室の後、月に一度の病院でピアノ演奏の日です。
月に一度のペースだと、行く度に季節が移り変わり、
今日もたくさんの楽譜を担いで
「夏を連れていこう」などと思いながら・・・です。
ピアノのある広い部屋で、つれづれに演奏する活動は
名前も顔も覚えてもらえないし、
聴いてくれる患者さんやご家族のお名前も伺いません。
そんな中、夏の音楽を弾いていると
前に聴いてくださった方が、顔を覚えてくれていたり、
ピアノを習っているという小学生の女の子たちも
楽しそうに耳を傾けてくれたりしました。
いつもよりも2曲多めに弾いておひらきに。
楽しい時間だと思ってもらえたらよいのだけれど・・・と帰り支度をし、
医師やナースに挨拶をしようとしたら、姿が見えません。
おそらく・・・永遠に旅立っていかれた方がいたのでしょう。
病院での活動は、こうした悲しみと隣り合わせでもあります。
帰り道は、ハンカチが手放せない苦しい気持ちと
そんな人生の大事な時にピアノを弾いていてよかったのかどうか?
自問自答しながら、重い足取りで駅まで歩きました。
もうすぐお盆ですね。
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