『バッハ・コレギウム・ジャパン <<第九>>』(2020.12.27昼 東京オペラシティ)
ベートーヴェン生誕250年にあたる2020年、
年末ぎりぎりに、演奏会へ行くことができました。
バッハ・コレギウム・ジャパン <<第九>>
会場は東京オペラシティのコンサートホールです。
コロナの影響で入場方法が変わってしまいましたが
生演奏を聴ける機会はありがたいことです。
一曲目は、”J.S.バッハ パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582”。
鈴木優人さんによるパイプオルガンの独奏です。
私の席は3階最前列下手寄りで、
オペラグラスを使うとパイプオルガンがよく見えました。
複雑な音色と数式のようなメロディに聴き入りました。
そして、ベートーヴェンの<<第九>>(指揮:鈴木雅明)です。
私は第二楽章の軽快で刻むようなメロディが好きで
ドイツの風景が目に浮かぶようでした。
ティンパニの力強い演奏に3階席から注目!@_@
第4楽章には、年末によく耳にするあの歌が入ります。
ソプラノ:森麻季
アルト:林美智子
テノール:櫻田亮
バス:加耒徹
歌の第一声は、バスの見せ所です。
いつも応援している加耒さんの伸びやかな声が3階まで響いてきました。
今年は大変なこともたくさんあったでしょうけれど
この歌声を聴いてとても安心しました。
ソプラノ、アルト、テノール、バス、
そして32名の力強い合唱で、”An die Freude”を歌い上げます。
音楽の力とは不思議なものですね。
時間が経つにつれ、体の中がポカポカしてきて
活力が湧いてくるのです。
曲が鳴りやむと、手のひらが痛くなるほど拍手をしました。
コロナ禍を経験し、ホールでのコンサートの素晴らしさは、
演奏者に直接拍手を送れることだと気づきました。
私にとって今年唯一度の演奏会でした。
また良い演奏を聴ける日を楽しみにしています。
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