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2016年12月17日 (土)

『通し狂言 仮名手本忠臣蔵 第二部』(2016.12.13 国立劇場 小劇場)

初文楽の3日後、一人で第二部を観に行きました。

第一部の感想はこちら

 

七段目~十一段目の第二部は、

休憩をはさみつつ16時30分から21時35分の上演となります。

 

落語の”七段目”(しちだんめ)は、この『忠臣蔵』の七段目がベースとなっていて

2階で刀を使った芝居の真似事をした1人が、階段から落ちる笑える噺です。

 

文楽ではどんなストーリーかと思えば・・・。

おかるという美しい遊女が登場した時点で、思わず息をのみました。

蓑助師匠が、おかるをまるで女優さんのように華奢に、繊細に動かします。

まさに、文楽の技!

そして、たしかに2階が登場して、刀も出てきました。(^^)

 

八段目は、外国人に文楽を紹介するのに良さそうなシーンでした。

 

東海道を歩く、血のつながらない母と娘。

背景には富士山が描かれています。

華やかな音楽とともに、母と娘のおしゃべりやダンスもありました。

着物もきれいで、人形を使う様子もよく見えます。

琵琶湖に到着した時の舞台装置も面白かったです。

もう、このシーンでは、ドイツ語での説明が頭の中を流れましたよ~。

 

九段目のあたりになると、

人形の大きさ(人間よりは小さい)に目が慣れてきて

本当に人間がお芝居をしているように見えてきます。

 

特に、尺八の音とともに虚無僧が登場した時には

「なるほど、楽器の演奏をしているから、

こういう時は人形ではなく、尺八の先生が舞台に出るのだな」

と思ったら、後ろに人形を動かす方たちがいて驚愕しました。

ええええ、尺八を吹く動きをしていたのにーーー!?

 

この後のシリアスなシーンでは、八段目のダンスの娘さんが

実の父の死を目の前にして、肩を震わせてうなだれています。

人間味あふれるこの演技力、何と表現したらよいのでしょうか?

 

十段目、かの有名な敵討ちの直前にあたるシーンです。

小さな子供が出てきて、とにかくかわいい~。

別居していた母の姿を見つけると

「あれ母さんぢや」

母さんは、優しそうな顔つきで子供の頭をなでます。

このシーンには心が温かくなりました。

 

十一段目は、敵討ち後の短い場面となります。

これにて、第一部、第二部からなる長編はおひらきとなりました。

 

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以上が、初文楽の感想となります。

やはり、人が長期間にわたり修練を積んだは、心に響くものがありますね。

また機会を作って、大熱演の音楽、

そして魂の吹き込まれた人形たちに会いたいと思います。

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コメント

お楽しみいただけで、何よりでした。太夫は「ナレーター」と「シンガー」の2種類の訳し方があるようです。
蓑助師匠はもちろんの事、ようこさんが優しそうな顔つきと書いてある人形と、山科で娘を手にかけようとする人形は表情は同じはずなのだからその技には驚きです。
よろしければ、またご一緒しましょう。

投稿: あさの | 2016年12月17日 (土) 22:30

>あさのさん
おかげさまで初文楽をしっかり楽しめました(^o^)
太夫の訳、シンガーもナレーターもすごく納得です。
舞台だけでなく、プログラムも内容充実で、後から読んでも面白いです。
教えていただいた床本も気に入って、第二部でも活用しました。
来年も都合が合うときにはぜひご一緒させてくださいね。

投稿: ようこ | 2016年12月19日 (月) 00:30

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