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2011年12月 6日 (火)

『あら野のはてに』

12月に入り、毎月行っている病院でクリスマスの音楽を演奏しました。

なかなか外に出られない方たちに季節を運ぶため、

きれいに飾りつけられた部屋のアップライトピアノを鳴らします。

 

クリスマスの音楽といっても、日本やアメリカのポップスから

讃美歌まで、いろいろなジャンルがあります。

幅広いリクエストに対応できるよう、楽譜を数冊用意していきました。

 

とある患者さんのご家族より、リクエストがありました。

メロディーを口ずさみながら、

「○○という曲を弾いていただくことはできますか?」

と聞かれたものの、そのタイトルは初耳。

 

ただ、そのメロディーから讃美歌の『あら野のはてに』という曲だと思い、

オルゴール風に静かに弾きました。

 

最後はシューマンの『トロイメライ』。

一曲ごとにこまめに拍手をしてくださった方たちから反応がなかったので

眠ったのかな?とピアノからそちらの方に目を向けると

全員がハンカチ一枚では足りないほど、涙を流していました。

 

病気への不安苦痛が少しは和らいだでしょうか。

今現在健康な私に出来ることは、これだけしかありません。

 

来年も、しっかり体力作りをして音楽を届け、

患者さんたちが少し元気になれるきっかけになれたらいいな、と思います。

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コメント

鮮烈な光景ですね。ライブの醍醐味でしょうか。
ようこさんの音楽が本当の意味で届いたということなのでしょう。
ボランティアが必ずしも与えるだけのものではないという例のように思います。そして今自分はボランティア活動をしていないわけですが、今後ボランティアとして何ごとかをできるものなのか考えさせられます。

投稿: けいいち | 2011年12月 7日 (水) 21:58

>けいいちくん
経歴も名前も知らない中での涙、
”届く”というのはこういうことなのか、という体験を
病院では何度もさせてもらっています。
それだけ過酷な状況なのだろうと想像できます。

仕事が「時間や技術を売ってお金を得る」ものだとしたら、
ボランティアは
「投資(レッスン代、楽譜代等)して豊かな時間を得る」活動でしょうか。
両者のバランスを取りつつ、人生の満足度を上げる最適化をしているところです。shine

音楽以外だったらどんなことが出来るのでしょうか・・・。
いつかけいいちくんがボランティア活動をすることになったら教えてください。

投稿: ようこ | 2011年12月 8日 (木) 09:07

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