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2011年6月11日 (土)

日本の歌、イギリスの歌

金曜日の夜、六本木の小さなサロンへ

バリトン加耒徹さんのプライベートコンサートを聴きに行きました。

 

プログラムは、前半が北原白秋と山田耕筰の歌曲、

後半はおもにシェイクスピアの詩による歌曲が

ピアノの伴奏とともに演奏されました。

 

日頃、福祉施設にボランティアでピアノを弾きに行く私にとって

日本の歌はとても大切なレパートリーです。

しかし、プロの方が歌うのを聴く機会はほとんどなく、

楽譜と詩から、その歌の世界観を独学していました。

 

そんな私は、どこかあか抜けた北原白秋の詩を読むといつも、

身近な情景のはずなのに、少し離れた”そういう場所”に旅したくなります。

 

山田耕筰の言葉の抑揚を大切にしたメロディーとともに、

白秋の世界を感じることができて、とてもうれしかったです。

 

後半は、シェイクスピアの詩の対訳を見ながら、

イギリスの作曲家、クィルターフィンジの歌曲を聴きました。

 

なんだか聞き覚えがあるなーと思ったら、

私が2年前に加耒さんと(一方的にですが(^^ゞ)出会った

JTアートホールでの音大生のコンサートでも歌われた作品です。

 

これは私の感想ですが、

「つかみはOK!」なクィルター、より複雑なリズムのフィンジを通して

シェイクスピアの世界に触れられました。

 

こういう時代だからこそ、人の創りだした芸術を生で鑑賞するのは、

心にとてもいい影響を与えるなぁと思ったコンサートでした。

 

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英文学を専攻された方も読んでくださっていると思いますので

演奏されたシェイクスピアの詩のタイトルを書いておきます。

 

クィルター「シェイクスピアの3つの歌」

1.さあ来たれ、死よ(Come away,Death)

2.ああわたしの恋人よ(O Mistress Mine)

3.吹け、吹け、さあ冬の風よ(Blow, Blow, Thou Winter Wind)

 

フィンジ「さあ花束を捧げよう」より

1.さあ来たれ、死よ(Come away,Death)

2.シルヴィアはどんな人?(Who is Silvia?)

3.もはや怖れるな、灼熱の太陽も(Fear no more the heat o'the sun)

4.ああわたしの恋人よ(O Mistress Mine)

5.若者と恋する娘が(It was a lover and his lass)

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コメント

高校の時の国語の先生が昔は「赤とんぼ」(とにアクセント)は「赤とんぼ」(あにアクセント)だったんだよ、と言っていました。
つまり歌の『赤とんぼ』が(昔の)正しいイントネーションだとのことです。でもそれは山田耕筰だからの話で、歌が全部そういうものだということはないですよね。

松岡正剛の千夜千冊の吉田一穂の項に『加藤郁乎は「北原白秋ですね、次が西脇順三郎で、そして吉田一穂ですよ。日本の詩人はこの三人ですべてです」と言った。』とあります。
私は北原白秋の凄さがあまりわかりませんが、西脇順三郎と吉田一穂は掛け値なくすごいと思っています。

松岡正剛の千夜千冊『吉田一穂大系』吉田一穂
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1053.html

投稿: けいいち | 2011年6月11日 (土) 16:30

>けいいちくん
北原白秋と山田耕筰というキーワードでこれだけの話が出てくるとは・・・。flair
ありがとうございます。

「あかとんぼ」の”あ”にアクセントは例外ではなかったのですね。
私はやはりお二人の作品、『ペチカ』の楽譜を読んで
日本語で語りかけるようなメロディーに驚きました。

リンク先のサイトもなんとかがんばって読みました。book
私は童謡の詩を書いた方しか知らなかったのですが
この世界も凝りだしたら止まらなくなりそうです。

投稿: ようこ | 2011年6月12日 (日) 17:58

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