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2010年6月 4日 (金)

『クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル 2010』(2010.6.3 サントリーホール)

サントリーホールにて、ポーランド出身の超一流ピアニスト、

クリスチャン・ツィメルマンのコンサートを聴きました。

ツィメルマンは何度も来日しており、私が演奏を聴くのはたしか3回目です。

 

私は、2階のLDブロックのチケットを買いました。

品格ある姿は小さくしか見えませんでしたが

思いのほか、手の動きは左右ともにしっかりと見える席でした。

 

今回のプログラムはすべて

生誕200年を迎えた「ピアノの詩人」、ショパンの曲で構成されています。

 

以下、演奏順に感想を書きます。

 

■ノクターン第5番 嬰ヘ長調 Op.15-2

コンサート会場に自分自身のピアノを持ち運ぶというツィメルマンの音を

とても楽しみにしていました。

 

ガラス質ではなく、木目調の温かみのある音によって

静かなノクターンが始まります。

 

森の中を歩いていたら、聴こえてくるショパンのメロディ。

思わず立ち尽くして聴き入ってしまう光景が浮かびました。

ショパンって詩人なのだなぁ・・・と思わずにはいられません。

 

■ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 「葬送」

全4楽章のうち、第3楽章が葬送行進曲として有名です。

セピア色の8mm映画の中、喪服を着た女性が列をなしている様子が

目の前に広がるようでした。

ツィメルマンの音を聴いていると、想像力をかきたてられます。

 

■スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31

有名なスケルツォ。

楽曲の多くを占める音階を弾く様子がよく見えて、感激しました。

 

---休憩---

 

■ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58

名曲かつ、とても難しいとされる大好きなソナタです。

この曲聴きたさに、いろいろなピアニストのチケットを買っては、

当日になって曲目変更の張り紙を何度見たことか・・・。

 

生で聴ける機会はそうないと思って、姿勢を正して聴き入りました。

手の動きはものすごく素早いのに、聴こえてくる音楽はとても人間的

ドラマチックな第4楽章が終わった後、盛大な拍手をしました。

 

■舟歌 嬰ヘ長調 Op.60

舟が波の上をゆれる様子でしょうか、ショパンらしい美しい曲です。

私は最初の2小節しか知りませんでしたが、

いつか美術館で出合った舟の絵を見ているようでした。

 

最後の舟歌を弾き終わって数秒後、急に鳥肌が立つような演奏会でした。

鳴り止まない拍手に何度もステージに登場するツィメルマン。

 

音楽を聴いてリラックスした時を過ごす、というのではなく、

ピアニストだけでなく、聴衆も体力を使って芸術と向き合う・・・。

そういった密度の濃い演奏会だったと思います。

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コメント

サントリーホールでピアノコンサートですかsign02
ワタクシ、8日に同じ場所に行くんですよーhappy01

ショパンの曲の生演奏、聴きごたえがありますねnotes
ワタクシもピアノ曲はシンプルで飽きることもなく、静かな時を
過ごせるので好きですね~confident

ちなみにワタクシが行くコンサートはGEORGE WINSTON
(ジョージ・ウインストン)という人のピアノソロですscissors
スヌーピーdogのアニメ「ピーナッツ」の音楽をピアノ演奏した
アルバムcdを出していて、それを生で聴くのが楽しみなんですheart04

投稿: くらげちゃん | 2010年6月 5日 (土) 00:02

今年は行けませんでした。残念!
ツィメルマンは来年からしばらく休養するというし、
ショパンからは今後離れるそうですね。

どこかの新聞にはインタビューで、
去年8日間をかけてショパンのソナタを録音したけど、
気に喰わないから全部消去したとも語っていました。
もったいないです。

投稿: ギドスパリオ | 2010年6月 6日 (日) 11:57

>くらげちゃん
そうですか、近い日程でサントリーホールに行かれるとはnotes
生演奏はいいものですね~。
eyeearで音楽を楽しんできてください。scissors

>ギドスパリオさん
おぉ残念!今回は行かれなかったのですね。
そういう私も、数年間行きそびれていたので久しぶりです。

パンフレットに出ているインタビューで
録音についての考えが熱く語られていました。
すでに消去の実績があったとは・・・。

演奏後、ショパンを出し尽くしたような印象を受けました。
またいつか、日本で生演奏を聴ける日が来ることを願っています。

投稿: ようこ | 2010年6月 6日 (日) 21:40

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