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2007年11月11日 (日)

『小山実稚恵の世界 ~幻想と現実~』(11/10)

渋谷のオーチャードホールで、

日本を代表するピアニストの一人、小山実稚恵のピアノを聴きました。

 

演奏会は、『小山実稚恵の世界』と名づけられ、

12年間で24回の演奏会を行う壮大な企画の中の今回は4回目。

各回にイメージカラーがあり、今回は濃紺色でした。

 

小山実稚恵の演奏は、私が中学生の頃だったでしょうか、

一度だけピアノコンチェルトを聴いたことがあります。

それから、長い年月が経ってしまいましたが

このたび、企画の面白さに興味を持ち、チケットを買いました。

 

ロングヘアーとやさしそうな顔立ちが印象的な小山さんのことを

東京藝術大学の同級生のピアニスト岡崎ゆみさんがエッセイの中で

こういった主旨のことを書いています。

「音大は自称一番が何人もいるものだけれど、

私の学年では実稚恵ちゃんが誰もが認める一番だったので、

自称二番が何人も出てきた」

 

さて、演奏会の曲目はクラシックの中でも難曲ぞろい。

演奏する手の見える下手寄りの席に座り、開演を待ちます。

 

青いドレスを着て登場した小山実稚恵の腕は筋肉質で

これから繰り広げられる演奏の力強さを予感させます。

 

以下、2007年11月10日(土)の曲目と感想です。

 

☆シューマン:クライスレリアーナ(8つの幻想曲)作品16

先日聴いたクラシックの演奏会についで2回目に聴きます。

シューマンらしい、どの音が欠けても成立しない複雑な音の響き。

最初の数小節で、その世界にひきこまれてしまいました。

たくさんの音を鳴らす中、浮かび上がる旋律が心地よい

まさに幻想の世界でした。

 

☆J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903

初めて聴く曲でしたが、のような半音階に度肝を抜かれました。

途中、数学的なバッハらしいメロディーも登場し、

よい曲だなーと聴き入りました。

 

休憩をはさみ、

☆シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲 作品19

オーストリアの作曲家で、新ウィーン楽派と呼ばれているそうです。

ドレミでは表せないような不思議な和音による

ごくごく短い曲を丁寧に演奏していました。

 

☆ショパン:幻想曲 ヘ短調 作品49

冒頭のメロディーだけ聴き覚えがあります。

初めて聴く曲が続く中、

ショパンらしい美しい旋律と響きに安心感をもちました。

 

☆ラフマニノフ:ソナタ 第2番 変ロ短調 作品36 改訂版

出だしから飛ばすラフマニノフらしい民族音楽風のソナタ。

まるでピアノの中にオーケストラがいるようなシンフォニックな響きで

ピアノコンチェルトを聴いているようでした。

 

☆アンコール

ラフマニノフ・前奏曲より

1.変ホ長調 作品23-6 2.嬰ト短調 作品32-12 3.嬰ハ短調 作品3-2

3曲目の前奏曲の最後、まるで鐘の音が響くような部分は

幻想の世界の終焉を告げるようでもあり・・・。

 

これだけ多くの難曲、そしてなんといっても生ラフマニノフを聴けたこと、

クラシックとまっすぐに向き合って演奏する姿を観られたこと。

こちらも体力をつかったけれど、本当に行ってよかったです。

 

Img_3748

私の

ラフマニノフの前奏曲集と

コンサートのパンフレット

 

 

 

 

 

 

尚、次回は2008年6月21日(土)15:00開演 オーチャードホール とのことです。

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コメント

ようこさん、こんばんは。

ゲン兄ちゃんです(^^;

渋谷・オーチャードホールですか?

クラシックでは、行った事、ありませんけど
その他で2度、あります

「アート・ガーファンクル」
(サイモン&ガーファンクルの1人)

それと ジョージ・ウィンストン(ピアノソロ)
「あこがれ/愛」という曲で有名な・・・
ウィンダムヒル・レコードの・・・

すみません、小山さんの話題じゃなくて・・・

投稿: ゲン兄ちゃん | 2007年11月11日 (日) 19:25

>ゲン兄ちゃん
こんばんは。コメントありがとうございます。
オーチャードホールに2回いらしたことがあるのですね。
なんと、アート・ガーファンクルも来たのですか!

ホールの入口に上品なクリスマスツリーが飾ってありました。^_^

投稿: ようこ | 2007年11月11日 (日) 22:45

それは素晴らしい。次回は聴いてみたい。東京では一流どころを聴くのが難しい。田舎の方が聴きやすいかもね。

投稿: Libra | 2007年11月11日 (日) 22:48

>Libraさん
一度はぜひぜひ聴いてみてください。
(大きな会場なので、前の席のために早めのチケット購入をおすすめします)
東京も含め、地域のホールでの演奏会だと
難曲というよりは、親しみやすいものを選んでいるようです。

投稿: ようこ | 2007年11月11日 (日) 23:51

素晴らしいコンサートの内容じっくり読ませて頂きました。

というのもチケットを持っていたのに行けなかったのです~~。
(急な仕事が入り、チケット2枚もったいないことをしました)
もし行けていればお会いできたかも?!

小山実稚恵さんは私が習っていたピアノの先生が「一番好きなピアニスト」と言っていて憧れた人でした。

残念さも倍増しましたが、
ようこさんの詳しい感想を見て想像をたくましくしています。

投稿: okusta | 2007年11月12日 (月) 12:44

>okustaさん
それはそれは、なんという奇遇~~~~!!
でも、急なお仕事とのこと、残念でしたね・・・。
実は私も昨年の第一回のチケットを買っていたのですが
どうにもこうにも体調が悪くてあきらめ、今回初めてとなりました。

小山さんの華麗な響きがまだ耳に残っています。
ピアノの先生が憧れる気持ちがわかる気がします。

2017年まで続く企画、いつか行かれるといいですね。
タイミングが合えば、ご一緒するのも楽しそうです。^_^

投稿: ようこ | 2007年11月12日 (月) 18:20

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