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2007年3月20日 (火)

ソナタ『月光』の向こうにみえるもの

午後、グランドピアノのあるところにピアノを弾きに行きました。

今日の演奏会で、今年度のボランティア活動、30回弱を完走です。

 

気に入って弾いていたグランドピアノは、残念ながら今回が最後となります。

その響きをじっくり味わいたいと思い

右手の三連符、そして左手のオクターブの音が寂しげに連なる

ベートーベンのソナタ『月光』第一楽章を選曲しました。

 

先日のデモ演奏でこの曲を弾いたときに、若い女性の方が

「いい曲でした。」

と、感激さめやらぬ様子で感想を言ってくれたのも後押ししました。

 

ゆっくりとした曲なので、小学生でも弾く人はいると思いますが

実は、曲の行間をどう演奏するのかが難しい曲です。

 

私は子供の頃、ピアノの先生の「眠くなる。」の一言から、

20数年どう弾けばよいのか考え続けていました。

 

昨年、ミュンヘン郊外のニンフェンブルク城という

派手ではないけれど、敷地の奥まで続く庭園を見て

その存在そのものが『月光』のような印象を受け、

その後は、いつもその場所を思い浮かべて弾いています。

 

今日の演奏後、若い女性が近づいてきて

「『月光』を生で聴けるとは思いませんでした。」

と、やはり感激さめやらぬ様子で話しかけてくれました。

 

同じ曲を別のところで弾いて、同じような感想をもらえることはほとんどなく、

もしかすると、初めてかもしれません。

心の琴線に触れる作品を作った、ベートーベンの偉大さを

間近で感じた思いがします。

 

次回からは、同じところで電子ピアノでの演奏となります。

またいつか、グランドピアノで弾ける日を楽しみに・・・。

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コメント

「月光」という名称の由来は、詩人のルードウィッヒ・レルシュターブ( 1799 ~ 1860 )が第 1 楽章を「スイスのルツェルン湖の月光の波にゆらぐ小舟のよう」と形容したため、と伝えられています。

某サイトから拾ってきたお話です。
グランドピアノは、音の広がりや響き具合が断然すばらしいので
電子ピアノで、どこまで似通った音楽を奏でられるか、となると
かなり難しそうですね。
曲によっては、電子ピアノに似合わないものが出てきそうな感じがします。
でもようこさんの技量で、それも解決していくんでしょうね。
これからのボランティアにも期待したいです。
いつか聞きに行きたいな~。


投稿: lilac | 2007年3月20日 (火) 23:19

>lilacさん
そうなんですよね、後から『月光』になったのは知っていたのですが
詩人が名づけたとは知りませんでした。しかも、スイスでしたか。
(引用を明記してくださってありがとうございます。)

電子ピアノは面白い音を出したり、簡単に移調して歌いやすい音域で伴奏したり、
いろいろなことができるのですが、選曲にかなり頭を使う面もあります。
そのあたりを解決できるようがんばるので、いつか聞いてくださいね。^_^

投稿: ようこ | 2007年3月21日 (水) 00:13

専門的なコメントを寄せる方の後に対比して
....何せこちらは音楽音痴で我家のピアノは調律知らずのオブジェと化しおります。
   ♪♪演奏の後のお声かけ、嬉しいものなんでしょうね♪♪
演奏でも文章でも聴き手や読み手にあったかい心を伝えられたら、それで充分ではないでしょうかしら?
大きなゆとりのある心、必要ですね。
 多分酔いと重なって的をえていませんね。このコメント(@o@)

投稿: Sooまま | 2007年3月21日 (水) 00:22

「ミュンヘン郊外のニンフェンブルク城という派手ではないけれど、敷地の奥まで続く庭園」の月の光。欧州の庭園には丸く刈り込んだ松がよくあり、「ローマの松」という曲もあります。曲はもはや忘れてしまいましたが、その中のジャ二コロの松では月の光をイメージしたとか。そのような庭園の夜半の月が目に浮かぶようです。「月光」は是非終わりまで聴きたい。

投稿: Libra | 2007年3月21日 (水) 08:19

>多分、Sooままさん?
お名前入れ忘れのようでしたが、内容からSooままさんかな、と思いました。
演奏の後、松竹梅の”梅”T_Tは自分でも自覚できるのですが
”松”はよく分からないので、具体的な感想をもらえるとうれしいですねぇ。(^^)

>Libraさん
私がヨーロッパの庭園を見て感動したのは、
欧米人が京都のお寺に来たときの感動に似ているかもしれません。
『月光』は第一楽章から第三楽章まで趣が異なる名曲で、私も好きです。

投稿: ようこ | 2007年3月21日 (水) 23:17

「月光の夏」という特攻隊の人たちを描いた映画があるのですが
特攻前夜、音大の隊員が、静かに「月光」を弾くシーンがあるのです。
ようこさんのおっしゃるように「曲の行間」に、弾いている彼、
曲を聴いている仲間達、教官達、そして淡い想いを通わせた人たちの心情を
切々と感じて、体が震えて鳥肌が立ってしまった事を思い出しました。

電子ではない、生のピアノの音っていいですよね。
またいつかグランドピアノで演奏が出来ますように。

投稿: ぶち | 2007年3月21日 (水) 23:22

>ぶちさん
映画のタイトルは街のポスターで見かけたことがありますが
観そびれてしまいました。
そうですか、「曲の行間」をそのように表現していたのですね。
映像が加わると、より静かな迫力がありそうだな、と思いました。

ありがとうございます。いつかまたグランドピアノを弾ける機会を探してみます。

投稿: ようこ | 2007年3月22日 (木) 00:44

ようこさん、ごめんなさい(^-^;
名前入れ忘れてたんですね。
入れなくても載るところをみると、名前必須条件ではなかったんですね。
ようこさんの技術で何とかなるのかしら?

投稿: Sooまま | 2007年3月22日 (木) 09:52

>Sooままさん
やはりSooままさんだったのですね。お名前、入力しておきました。
名前を入れなくてもコメントはできるのですが、
「誰からコメントがつくのかなー?」と楽しみにしている方も多いので
今後ともぜひ入れてくださいねー。

投稿: ようこ | 2007年3月22日 (木) 20:27

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