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2006年8月31日 (木)

『古城ホテルに泊まるドイツ』を読んで

月に一冊を目標としている読書、8月はこの本を読みました。

谷克二 著 『古城ホテルに泊まるドイツ --歴史と世界遺産探訪』 (角川書店)

 

ある日書店に行き、”ドイツ”と”古城ホテル”という言葉に魅かれて買いました。

著者の谷克二氏は、ドイツの自動車工場で働いていたこともあり

ドイツ語に堪能だということ、そして音楽に造詣が深いことは

かなり前から知っていました。

著書を読むのは今回初めてです。

 

作品は街ごとに10の章に分かれていて、その土地のホテルを紹介します。

その街の歴史をひもとき、のホテルの様子を

支配人たちとの会話を通して伝えてくれます。

 

本を読んでいると、例えば「ブドウ摘み男」

”ヴァインツァーマン”とルビがふってあったり、

「臙脂色」といった表現が、外国文学の翻訳を読んでいるような感じがしました。

 

テーマとなっている古城ホテルに泊まるには、

金銭的にも、私にはまだ無理だと思いましたが

かなり通なドイツ旅行をしている気分になります。

 

歴史の教養があればもっともっと理解できただろうというのはありますが、

以下、私が面白いと思った箇所です。

・ヴュルツブルク
 ドイツ人のシーボルトがオランダ人と偽って日本に滞在した話。

・クヴェルトリンブルク
 童話のようなホテルと、日本にいたことのあるドイツ人との心温まる会話。

・ゴスラー/エアフルト
 『ビルマの竪琴』の作者、竹山道雄教授がドイツ文学者だったとは知りませんでした。

 

そして、9番目の静かなやさしさと感動が心を揺り動かす、ワイマール

盛り上がりを考慮して、うまく並べた編集だと思いました。

 

登場人物が、ゲーテ、シラー、リストと超豪華で笑えるエピソード、

最後は取材のときに出合った出来事に対する

著者のやさしさでほろりとさせられます。

 

歴史と教養があふれ出てくる本・・・。

いつか古城ホテルに泊まれる日のために

ドイツ語会話がもっと出来るようになっていたいです。

Img_1326

家にあったリストの楽譜と本。

LIEBES=愛の

TRAUM=夢

NR.=番(ナンバー)

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コメント

最近、地元でドイツ人夫妻と仲良くなってね、
まー飲んだりしてます。
あれですね、ドイツ人がしゃべる日本語は
皆きれいね、そして少し幼い感じ。
几帳面だから、テキスト通りに覚えてくる感じ。

受けるのは、驚いたときに言う
本当!?
って奴。
みんな、甲高い声で語尾あげてる(笑)。
それカッコ悪いから、
低い声で
マジ!?
って言えばいいんだよと再教育中(笑)。

投稿: てる | 2006年8月31日 (木) 22:06

リストの「愛の夢」って難易度どれだけになってましたっけ?
私でも弾けるかな、と図々しいこと?を考えてしまいました。
ドイツはとにかく絵になる風景が多かったです。
白鳥城も田園も、ミュンヘンの町並みも。
ようこさんはドイツ旅行したことありますか?

そちら地震があったんですね。
どのくらい揺れたんでしょうか?大丈夫でしたか?

投稿: lilac | 2006年8月31日 (木) 22:26

谷氏は74年に「追うもの」で作家デビューし、直木賞候補にもなりました。東西ドイツ時代の「越境線」や角川小説賞を得た「狙撃者」(面白かった)など日本での国際的作品のさきがけでした。音楽に関心が深くピアノがお上手でした。このブログで谷氏の作家活動を知ってうれしく思います。

投稿: マーライオン | 2006年8月31日 (木) 23:38

>てるさん
どうも~。いらっしゃいませ。(^^)

おおっ、国際交流しているんですね!
私のドイツ語の先生もきれいな日本語を話します。
”本当!?”って目に浮かぶような気がするなぁ。(笑)
逆に私は教室で抑揚をつけるように直されています。

>lilacさん
地震はおかげさまでスプレー缶が落下しただけで済みました。
粉々になったガラスを片付けたくなかったので戸棚を押さえてしまいました。(笑)

「愛の夢」、楽譜の背表紙に出ているアルファベットの難易度でEでした。(^^;
リストは超上手なピアニストだったので、簡単そうに聞こえても
実際は難しい曲が多いようです。(私は「愛の夢」が限界。T_T)

lilacさんはドイツの南の方にも行かれているんですね!
私ははベルリン、ポツダム、ケルンとボンだけ行ったことがあります。^_^

投稿: ようこ | 2006年8月31日 (木) 23:46

>マーライオンさん
詳しい情報をありがとうございました。
今は10年パスポートもできて海外が近くなった感がありますが
当時はもっと敷居が高かったのかなと思いました。
そういう背景もあってか、ドイツの人々との深い交流が読み取れてよかったです。

投稿: ようこ | 2006年9月 1日 (金) 00:02

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